せつない魂(いのち)のうたをきかせて(1995年)![]() 高橋由紀 恋愛サスペンス漫画 白泉社 別冊花とゆめ連載 花とゆめコミックス 全1巻 |
あらすじ
| テロリスト、アクセル=ビンセントは爆弾テロ中にそのらしくない優しい心から子供を救うために爆死。 しかしそのテロ相手である国家の脳移植研究の権威であるブライアン=ファレル博士の手によって、 女性プリシラ=ヴァレッタの体に脳を移植され生き返る事が出来た。 はじめ頑なに拒否し何度も反撃を試みるが、研究所の中ではどうすることもできない。 そんな中、プリシラはブライアン博士の最愛の恋人だったことを知るアクセル。 ブライアン博士のぶっきらぼうながらも献身的な愛を受け、徐々に落ち着きを取り戻すアクセル。 それは子供の頃から自分を必要とされなかったアクセルの渇いた心に染み込み、 自分を必用としてくれるブライアン博士をアクセルではなく「プリシラ」として愛するようになる。 研究所から出て一般の生活を許された2人。しかしアクセルの延命措置は敵国家の情報を聞き出すため。 両国家がアクセルの平穏な心をかき乱すかのように迫る・・・。 |
| 別冊花とゆめに連載されていた漫画。1巻で終わってしまっていますが、内容は超充実! また、ほとんどの美女装漫画にありがちなコメディー色は少ししかなく、美女装漫画ファンなら 目を通しておくべき作品でしょう。 |
美女装漫画として良いところ
| 何といってもこの漫画の売りは、「美女装漫画」なのにコメディー色が少ない!!と言うところです。 ほとんどの美女装漫画は「うわ!女になった?!」「いい体してるぜ!」「男どもよりつくんじゃねえ!」などの ギャグシーンはお決まりのようにあるのですが、そんなバカ話が入り込む余地はありません。(少しはあるんですけど) 博士に必要とさせることで心の平穏を見つけ、女として生きていこうと決める展開には泣けてきます。 また脳移植についても少女漫画にありがちな「適当」な設定ではなく、作者さんが色々な資料を追ってかき集めてきた 現実の脳移植情報が使われており、そんなにSFな雰囲気を出していません。 そして折角の幸せを怒濤のように壊される2人・・・。涙なくして読み進むことが出来ません。 読むにつれコミックスのページがドンドン減っていくのに、ドンドン不幸になる2人。(^^; 「こんな少ない残りページでどうやって解決するんだ?!」とハラハラしながら読みました。(笑) これを読まずして女装漫画のすべてを知った気になってはいけません! |
美女装漫画として悪いところ
| 重く悲しく切ないストーリーは人を選ぶかもしれませんが、映画的な展開は見逃せないところがあります。 1巻しかないので多少展開が早いところがあるかもしれませんがあまり問題ではありません。 |